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No.001
ライフワーク 障害者歯科医院から障害者のプロアーティスト集団をつくり、運営を続ける
「苦労と思ったことはないな、楽しいから続けているんだよ」
そう話してくださったのは、福岡県の博多区 おがた小児歯科医院院長緒方克也先生です。
今回はそんな先生の、社会福祉法人福岡障害者文化事業協会
(愛称 JOY倶楽部)理事長としての活動等をお聞きしました。

私は1979年、福岡市の博多区に障害者・小児専門歯科としておがた小児歯科医院をスタートさせました。
そこで、診療を通じて日本の知的障害者の生活を知り、その生活とヨーロッパの知的障害者の生活を考えた時、疑問を感じるようになりました。
というのはそのころ、ヨ−ロッパでは知的障害者のバンドがあったりするのに日本では知的障害者の仕事としては単純作業に限定されていることがほとんどで、そこで支払われる工賃も低いものだったのです。
何とかもっと創造的な仕事を楽しみながら収入を得ることが出来ないかと考え、患者さんやその家族に提案をして音楽や美術でアーティストとして自立することを目指し、1993年JOY倶楽部を誕生させました。
2000年には、音楽集団「ミュージックアンサンブル」がプロデビューCDを発売し、初のコンサート(有料2000円)は1200人が満席となり、更にその年の12月には1994年に活動を開始した美術系集団「アトリエブラヴォ」が始めての作品展を開催し、多くの作品に関心が寄せられました。2002年には無認可の作業所から社会福祉法人の知的障害者通所 授産施設JOY倶楽部プラザとなりました。



「ミュージックアンサンブル」は、アコースティック楽器とシンセサイザーを用い、クラシックからポップス、映画音楽など多岐にわたって演奏する

そして今では、「ミュージックアンサンブル」は、年間約50のステージをこなし、コンサートとCDの販売で収益をあげています。「アトリエブラヴォ」は、自治体や企業からの発注による絵画・オブジェの製作・販売、デザインの受注、グッズの制作・販売、作品展の開催などの活動で収益を上げています。まだまだ生活するには十分な収入ではないですが、単純作業での収入より数倍多い収入を得ることができています。
それから、想定外のうれしいこととして、私たちの活動を知って同じような音楽集団をつくり、JOY倶楽部を目標としてくれているところがでてきました。この動きが今後も広がっていけばと思っています。



アトリエブラヴォ製作 2008年カレンダー


シルバーの彫金で制作した、ペンダントタイプ
めがね掛けとブローチ

今後は、60歳の還暦で歯科医院の院長を後進にゆずり、より「JOY倶楽部プラザ」に力を注ぎたいと思っています。それも、医院をまかせられる歯科医師やスタッフがいてくれるおかげです。

私は、これまでの活動を苦労とか大変とか思ったことはありません。もちろん実務的には、なかなかうまくいかないことや、色々なところに何度も足を運ぶこともありましたが、ずっと楽しんでやっています。


「アトリエブラヴォ」作
マンション入り口にあるモニュメント
こちらのマンションには、「アトリエブラヴォ」の作品を
一部販売している、器らくやyu-yu「悠遊」が入っている

活動のすばらしさはもちろんですが、見せていただいた、「アトリエブラヴォ」の作品は個性的でユニークなものや素敵なもの、かわいいものなどが沢山ありました。
なにも知らなくても、作品だけをみて購入したいと思うものがあり、それが1点物でなおかつ自分で購入できる手頃な価格であるところがいいですね。それは、「ミュージックアンサンブル」の音楽にも同じようなことが言えるのだと思います。


おがた小児歯科医院: http://www.mks.or.jp/~ogatadds/
JOY倶楽部プラザ: http://www.joy-club.jp/
帯
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